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木造軸組み住宅の柱サイズは105mmか120mm

木造住宅の柱サイズ
近年、木造軸組み住宅の柱は120mm×120mmサイズを主に使用します。これは適当に決めているワケではなく計算に基づいています。

柱の小径と有効細長比

柱サイズの決め方
木造軸組み工法の柱サイズは二つの検討式を考慮してサイズが決まります。

1.小径
一般的な住宅の柱サイズは横架材間距離×1/28以上である必要があります。横架材間距離が2800mmとすると2800mm/28=100mmなので100mm以上の柱が必要です。

2.有効細長比
柱の有効細長比は150以下でなければなりません。こちらはチョット複雑。有効細長比とは断面二次半径に対する座屈長さ(横架材間距離)で表します。

有効細長比とは√(I/A)です。Iは断面二次モーメント=(b×hの3乗)/12。Aは柱の断面積b×hです。120サイズの柱だとすると有効細長比は≒80となります。

計算上は105mmでも大丈夫

柱サイズは120サイズの下に105サイズもあり、一般的な大きさの住宅では上記計算上105mm×105mmでも数値を満たします。しかし、木造軸組み住宅では柱を一部切欠いて床や鴨居を収めるために、余裕をみて120mmの柱が一般的になっています。

ちなみに、1・2階を通すような大黒柱は横架材間距離が長くなるので、他の柱より太くなります。また、近年では断熱材の厚みも確保しなければならないため、105mmサイズの柱では他の部分に負担がかかるかもしれませんね。

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