キッチン給気口とは

住宅のキッチンにガスコンロ(火を使用する)を設置する場合、酸素を供給するためにキッチン専用の給気口を設ける必要があります。建築基準法上では『火を使用する室に設けなければならない換気設備等』と言います。

キッチン給気口には一般的に3つの種類があります。

1.差圧式給気口

差圧式給気口はレンジフードを使用して室内が負圧になると、給気口が開き外気を室内に引き込みます。

2.電動給気シャッター

電動給気シャッターはレンジフードに連動してダンパーが開き、室内に外気を引き込みます。

3.同時給排気型レンジフード

同時給排気型レンジフードは給気と排気を同時に行うレンジフードです。給排気性に優れていますが、シンプルなダクト配管とショートサーキット防止を両立する必要があります。

キッチン給気口が不要になる条件

キッチン給気口が不要になる条件は延べ床面積100㎡以下かつガスコンロの熱容量が12kW以下かつキッチン床面積の1/10以上の換気用窓があることです。
例として、キッチンを5帖程の広さとすると約1m×1mの窓が必要になります。

また、IHを採用すれば、もちろん給気口は不要です。

キッチン給気口は総合的に

キッチン給気口はどの種類を採用しても熱交換なしで外気を取り込む【穴】を設置することになります。換気計画と密接に関係しているので、建築主の要望・外部条件などをしっかり検討して総合的に判断しましょう。

また、キッチン給気口は建築基準法上『天井高の1/2以下の位置に設ける』と記載があります。同時給排気型を設置する際は、審査機関との事前相談が必須です。

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