木製建具の種類|框戸(かまちど)・フラッシュ戸・その他
木製建具の種類は大きく分けて2つ。框戸(かまちど)とフラッシュ戸です。最近は見た目だけではどちらか分からないモノもありますので、それぞれの作りの違いをまとめてみます。
框戸(かまちど)の特徴
框戸(かまちど)は戸の周囲に「かまち」と呼ばれる材料をまわして、中に板材を挟み込むような構造になっています。重厚なイメージを受けますが、スリットを入れたり材料を選ぶことで大きく印象が変わります。
一般にフラッシュ戸より高価です。
フラッシュ戸の特徴
フラッシュ戸は框と桟(さん)と呼ばれる材料で骨組みを作り、表面に板材や合板を張り付ける構造です。骨組みと仕上げ材が分かれているので、デザインの自由度が高く軽やかなイメージになります。
その他
変わりダネとして、はぎ合わせ材を使う方法もあります。30mmほどの厚さの板を接着剤で張り合わせ一本の戸とします。フォレスト西川さんの巾ハギパネルドアがわかりやすい。
最後に
予算によって後回しになることも多い建具ですが、しっかりした建具は流行に関係なく長く使うことができます。建物だけでなく建具についても考えるきっかけになれば嬉しいです。