今まで通りの在来軸組み工法で省エネ基準も強化外皮基準も問題なく達成できるよ

外皮計算結果Ua値

ここ数年で外皮計算に何度か大きな変更が加えられたり、断熱等級が新設されたりと2025年の省エネ基準適合義務化に向けて着々と準備が進んでますよね。

そこで、難しい説明はナシにして「こんな感じの建物で省エネ基準も強化外皮基準もクリアできるよ」という実例を載せておきたいと思います。

外皮計算用平面図

まず、外皮計算をするプランは28坪程度の2階建てです。

外皮計算用立面図

立面はシンプルな屋根形状で南側に太陽光モジュールを3列程度載せられます。桁行方向は7280mmあるので4×3で12枚くらいの太陽光モジュールを設置可能です。

断熱仕様

・床下大引き間断熱-グラスウール120mm
・壁充填断熱ーグラスウール120mm
・屋根垂木間断熱ーグラスウール150mm
・基礎は玄関土間、UBを基礎内断熱ポリスチレンフォーム50mm
・窓ー熱貫流率1.3 日射熱取得率0.61(樹脂サッシlowE複層ガラスです)
グラスウールは熱伝導率0.035・ポリスチレンフォームは熱伝導率0.034で計算しています。

外皮計算結果Ua値
外皮計算熱損失グラフ

上記の結果Ua値0.5になります。
屋根垂木を成150mmとしましたが、その点以外は標準的な軸組み工法です。5~6地域なら省エネ基準はもちろん強化外皮基準も問題ありませんよね。

2025年より建築業界は大きく変化しますが、特別な工法や設備がなくても今まで通りの建て方で大丈夫なのでご心配なく。

ちなみに上記グラフは各部の熱損失と割合を表しています。
外壁面積に対して窓の面積は1/7程度ですが、熱損失は同等です。単位㎡あたりの熱損失を見ると窓・ドアからの熱損失がもっとも多いので、さらに高い断熱性能を求めるなら窓・ドアの性能を上げることが近道とわかります。

間取りデリでは外皮計算書の作成はもちろん、目標とするUa値達成のための提案もしておりますので気軽にご相談ください。

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