プレセッター | 無垢の木の家に使う建築金物

プレセッター金物
先日、当事務所が採用しているプレセッター金物の打ち合わせをしてきました。プレセッターは無垢の木に使える木造金物工法の一種です。

従来の木造軸組み工法は、仕口部分(木材が垂直方向に接続する部分)の欠き込みが大きくなる傾向がありました。特に四隅に立てる通し柱は2方向から仕口を作るため、かなりの面積を削らなければなりません。

それに比べ、金物工法は仕口部分の木材にボルト穴だけを設ける方法です。

柱頭柱脚金物にも対応

柱頭柱脚金物
木造住宅の柱の上下には、ズレ止めと柱頭柱脚金物を取り付けなければなりません(伝統工法や込み栓を使用する場合、省ける場所があります)が、金物の種類も付け方も複数あるため、付け忘れや付け間違いが発生する部分です。

その点、プレセッターは柱頭柱脚金物を兼ねたパイプ状の金物を取り付けてから柱を立てるため、大幅にミスを減らせる工法でもあります。

無垢の木に対応

プレセッター
金物工法は主に集成材に用いられる工法でした。無垢材は収縮や割れの問題があるので、無垢材用の金物工法は普及するまでに時間がかかったようです。

一部のメーカーは製造していたのですが、数年前に大手メーカーがプレセッターを販売し、複数のプレカット工場を選択できるようになるまで更に時間がかかりました。

更に、必要な性能が出せる製材所・金物工法対応のプレカット工場・設計の知識などなどが揃って当事務所でも採用できるようになったわけです。

プレセッター取り付け
今回の打ち合わせでは、金物の取り付けを確認しながらプレセッターの情報を収集できました。大収穫の打ち合わせ日でした。

Copyright (C) マドリデリ1級建築士事務所 All Rights Reserved.