床面積に算入される階段下スペースは有効に使おう。階段の上も上手に利用する方法。
多層階建物(2階建て住宅等)の階段下は床面積に算入されます。2階建て住宅なら階段部分は1階部分も2階部分も床面積に算入されます。『階段は2階の床が1階に向かって降りてきた』と考えられるからです。
ですので、どうせ床面積に算入されるなら階段下は何かに利用しないと勿体ない。テレビや机を置くスペースとしても利用できます。↑画像の階段下は収納に利用しています。
一方で木造軸組み工法の場合、耐力壁は上下階で同じ位置にあるのが理想的。上下階で同じ場所に存在する階段は耐力壁を設置したいというのが設計者の気持ちです。よって、階段下空間は『使える部分は効率的に利用しよう』と言った方が正しいかもしれません。
また、よくある設計手法として階段の1~2段目の上部に2階を計画することがあります。今度は逆に階段の上部を利用するアイデアです。↑画像は先程の間取りの2階です。
寝室とクローゼットの間は1階で『1段目の階段』として利用しいる部分です。
階高(1階床から2階床までの高さ)が2.9m程の建物で常識的な蹴上(1段の高さ)の階段ならば、1~2段目の上部には余裕があります。
そこに2階が計画可能なのです。もちろん床面積が2重に算入されることはないので、ちょっとオススメの設計手法です。
以上、簡単ですが効率的で上手な階段の利用法でした。