漆喰壁の調湿性と仕上げのポイント | アクセントに黒漆喰もおすすめ
当事務所では室内の仕上げは漆喰壁とするコトをおすすめしています。漆喰には防火性・消臭殺菌効果・調湿性など優れた特徴がたくさんありますが、調湿効果は湿気の多い日本で特に有効です。
漆喰の調湿効果実験
上の写真は2つのプラスチックケースにお湯の入ったコップを置いた状態です。一つのケースには内部に漆喰を塗ってあります。漆喰の部屋とビニールクロスの部屋を想定しています。
お湯を入れてから10分程で漆喰のケースは結露が消え、中のコップが見えます。左のケースは結露が付いたままです。
ケースの大きさに対してお湯の量が多いので、漆喰のケースにも結露が付きますが、徐々に消えていきます。これは住宅でも十分考えられる漆喰の調湿性です。
更に無垢の木にも調湿性があるので、木の家で漆喰を使うと調湿効果は倍増です。
仕上げを工夫して更に効果的に
上図は拡大した平面図です。当事務所では仕上げを凹凸にして、漆喰の表面積を増やすように工夫しています。とても細かいコトですが、トイレや洗面など湿気が多い場所で少しでも調湿効果を上げる狙いです。トイレでは消臭効果も上がって一石二鳥!
黒や赤でアクセントを付ける
漆喰というと真っ白と思われがちですが、原料の違いで元から薄黄色の漆喰もありますし、各種の色を混ぜるコトもできます。特に黒や赤は「磨き」という左官技術もあり、高級な仕上げとして有名です。
黒と赤は木の色と相性がとても良く、アクセントとして和室やリビングに計画すると豊かな空間になりますよ。