敷居が高い!?慣用句に使われる建築用語
慣用句に使われる建築用語をまとめてみました。今更な事も調べてみると中々楽しい。
『基礎』が大事っ!、物事の『土台』になる。
『基礎』は建築物の荷重を支え、その荷重を地盤に伝える部分です。基礎と『土台』は緊結されて土台の上に柱が立ちます。
基礎や土台がズレていると、それより上部の部材が全てズレていくので、正に『基礎が大事っ!』です。
子供は『かすがい』
『かすがい』は土台と柱、梁と柱など横方向の材料と縦方向の材料を留め付けるコの字形の金物です。柱など縦の部材を引き抜こうとする力に抵抗します。
↑接合部はこんな感じになります。確かに簡単には外れない。M-officeでは『かすがい』を使用しました。
『寸分』たがわず
これは用語ではなく単位です。木造建築では今も使われる単位なので、取り上げてみました。現在の長さにすると一寸は約30.3mm、一分は約3.03mmです。『けっこうズレてるね』なんて野暮な事は言ってはいけません。
『釘』を刺す
写真で見ると釘を刺すって言葉は怖いですね。刺されたら痛そうだ。
ちなみに五寸釘は長さ約15cmで断面が四角形の和釘だったと言われてます。
『敷居』が高い、『敷居』を跨ぐ
『敷居』は戸の下にある材料。溝を設けて戸を滑らせます。慣用句に使われる敷居は↑図のような玄関部分ですが、室内でも敷居と言います。
↑図のような敷居は古民家カフェで見かけますよね。
『縁の下』の力持ち
『縁の下』は縁側や濡縁の下の空間です。↑写真は住宅の縁側ではありません。スマン。
通常、縁側や濡縁は1階の床とほぼ同じ高さに設けられるので、縁の下は昼間でも薄暗い空間になります。
意外な意味の慣用句も
ちと長くなりましたが慣用句に使われる建築用語についてでした。ブログ更新のために調べた慣用句には、予想もしなかった意味があって勉強にもなりました。『敷居が高い』なんかはビックリな意味があるようですね