設計事務所と交す3種類の契約書類
あまり知られていませんが、建築主さんと建築設計事務所が契約を結ぶ際は、3種類の書類を交します。
①重要事項説明書
②設計・監理業務委託契約書
③委託者に交付する書類
の3つです。
書類を交す順番も①→②→③の順と決まっています。それぞれの書類について少しまとめてみます。
重要事項説明書
重要事項説明書は②の業務委託契約書の概要を説明する書類です。重要事項の説明は建築士が行い、建築士免許証を建築主に提示しなければいけません。
免許証は滅多に見られないと思いますので、じっくり見ちゃいましょう。
設計・工事監理業務委託契約書
設計・工事監理業務委託書は契約条項・約款・業務項目など、建築主と建築設計事務所との契約書類です。
最も重要な書類ですので、細かな条項にも必ず目を通すようにしましょう。
委託者に交付する書類
委託者に交付する書類は受託者(建築士)が設計・工事監理業務を受託した事を確認する書類です。
契約書類それぞれの役割
『重要事項説明書』は建築士免許証の提示を求めますので、無免許の設計士や建築士の名義貸しを防ぐ意味もあるようです。
そして『委託者に交付する書類』は、設計事務所から業務を受託した別の設計事務所が発行する場合も含まれているので、設計に関する業務を受託した、という証明の意味合いも含まれているようです。
ちょっとややこしいですが設計事務所と交す契約書についてでした!