太陽光発電シュミレーションとは。収入予想をしながら効率的なパネルの設置方法を検討することが大事

太陽光発電シュミレーション
省エネルギー基準が将来的にどこまで高くなるかわかりませんが、太陽光発電が大きな役割を果たすのは間違いないでしょう。すでに普及率は高いですしね。そこで太陽光発電シュミレーションについてです。

地域の日射量を調べる

太陽光の発電量は太陽光パネルの出力×日射量×各補正値で計算されます。さらに、発電量に売電価格を掛ければ収入予想が出ます。住宅の場合は家族構成・昼間利用率・契約電力プランなどを考慮します。

日射量は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構:NEDOで公開されているので設置地域の近隣地の日射量を取得します。

このデータの素晴らしいところは方角・設置角度・月ごとの日射量が細かく記載されている点です。例えば、太陽光パネルを設置する屋根が一面ではなく、方角も異なり、屋根勾配も違う家だとしても計算可能なんです。
太陽光発電シュミレーション
産業用発電設備で一つの場所に方角も設置角度も異なる区画があってもOK!太陽光パネルの種類が統一されていなくても計算できるのです!

太陽光発電シュミレーションの真骨頂は収入予想しながら設置計画を検討できること

発電シュミレーションは設置予定の太陽光発電の収入予想を計算するだけではない。発電シュミレーションの真骨頂は収入予想をしながら最も効率のいい設置方角・設置角度・設置枚数などを検討することです。

NEDOの日射量表には方角・設置角度ごとの日射量が記載されているので、たとえば枚数を増やすより、方角や角度を好条件にすることで初期費用を抑え、収入予想も増える可能性があるんです。

例えば下画像の1月の日射量の場合、真南に向けて設置角10°と30°だと30°の日射量が多いですが、設置角度が高いと後ろのパネルに影がかからないように設置間隔を離す必要があるので、10°のパネルを枚数多く設置した方が発電量は上がる場合があります。設置場所の条件によってバリエーションは様々なので、逆もあり得ます。
日射量

最後に

近年はパネル価格が下がっている上に、ピークカットもあるのでパネル枚数を増やす方法が主流ですが、日照条件の悪い場所であったり、費用や敷地に限りがある場合は細かい発電量シュミレーションが違いを生みます。

以上、太陽光発電シュミレーションについてでした。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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